2016年7月26日火曜日

石巻一箱古本市2016 出品リスト

7月23日(土)、石巻での一箱古本市が無事に終了しました。
(石巻 まちの本棚ホームページに当日の様子が記されています)

心地よい海風の吹く中、かめ七呉服店さんの前で過ごした5時間はあっという間にすぎていきました。テーマとした俳句関連の本が数冊、旅立っていきました。

今回も出店することができて本当によかった、と思いました。スタッフの皆様に感謝です。

今月末まで、句会の選句を受け付けておりますので、よろしければとなりの投稿フォームから応募下さい。

以下、今回出品した本のリストとなります。


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1      脳が若返る快眠の技術 三橋美浦 KADOKAWA 2015年
2      おしまいの噺 落語に生きた志ん生・馬生・志ん朝一家の物語 美濃部美津子 アスペクト文庫 2012年
3      ちいろば先生物語 上・下 三浦綾子 集英社文庫 2012年
4      絹と明察 三島由紀夫 新潮文庫 1987年
5      ホリー・ガーデン 江國香織 新潮文庫 1998年
6      人間失格 グッド・バイ 他一篇 太宰治 岩波文庫
7      エンデと語る 作品・半生・世界観 子安美知子 朝日選書 1991年
8      母 ーオモニー 姜尚中 集英社 2010年
9      未来へのイノベーション 大川隆法 幸福の科学出版社 2016年
10    超訳ニーチェの言葉 フリードリヒ・ニーチェ 白鳥春彦編著 ディスカヴァー 2011年
11    友ありてこそ、五・七・五 東京やなぎ句会編 岩波書店 2013年
12    流星ひとつ 沢木耕太郎 新潮社 2013年
13    午後六時を過ぎて 鈴木智子 成星出版 1994年
14    今日が人生最後の日だと思って生きなさい 小澤竹俊 アスコム 2016年
15    白い絵本 HIBARIYA BOOK BINDING CO., LTD.
16    うみやまあひだ 伊勢神宮の森から響くメッセージ 映画パンフレット
17    万葉草木染め 村上道太郎 新潮選書 1993年
18    山頭火 日記(二) 春陽堂 1989年
19    FAKE 映画パンフレット 2016年
20    月間広告批評 275号 特集:ドキュメンタリー マドラ出版 2003年
21    俳句の森を散歩する 勝目梓 小学館 2004年
22    目の見えない人は世界をどう見ているのか 伊藤亜紗 光文社新書 2016年
23    雪国の幻灯会へようこそ 映画「風の波紋」の物語 小林茂 岩波書店 2016年
24    一茶と良寛と芭蕉 相馬御風 春秋社 1949年
25    若きウェルテの悩み ゲーテ 太田信雄訳 明治図書 1985年
26    仙臺郷土句帖 天江富彌編集 渡邊愼也翻刻 2013年
27    21世紀を生きのびるためのドキュメンタリー映画カタログ キネマ旬報社 2016年
28    久保田万太郎 戸坂康二 文春文庫 1983年
29    武満徹・音楽創造への旅 立花隆 文藝春秋 2016年
30    青春の自画像 今東光 サンケイノベルス 1975年
31    モンスーン 創刊号 特集:小川紳助監督インタヴュー モンスーン舎 1987年
32    企画展 日々の装い 〜野良着と普段着とアクセサリー〜 仙台市歴史民俗資料館 2012年
33    アニメーション、折りにふれて 高畑勲 岩波書店 2013年
34    小林信彦 デラックス・トーク いちど話してみたかった 情報センター 1983年
35    暮らしのなかの庄内語 佐藤治助 鶴岡書店 2000年
36    胸の振り子 山川静夫 文藝春秋 1991年
37    回帰する月々の記 続・縄文杉の木陰にて 山尾三省 新宿書房 1990年
38    今村昌平のええじゃないかエッセイ 今村昌平 アシーネ 1981年
39    子供の頃僕は、優等生だった 三上寛 話の特集 1982年
40    三文役者のニッポン日記 殿山泰司 ちくま文庫 2001年
41    おもひ草 大岡信 世界文化社 2000年
42    万葉のうた 大原富江文 岩崎ちひろ絵 童心社 1986年
43    MUSICS  大友良英 岩波書店 2008年
44    阿賀に生きる 映画パンフレット 2012年
45    ある精肉店のはなし 映画パンフレット
46    鬼に訊け 宮大工 西岡常一の遺言 映画パンフレット
47    祝の島 映画パンフレット
48    先祖になる 映画パンフレット










2016年7月20日水曜日

『水辺の句会』 投句一覧

石巻一箱古本市2016開催記念 『水辺の句会』 投句一覧
兼題 夏の海、鹿の子

一  夏の海幼き頃の懐かしき
二  まなびやにたそがれ祝う夏の海
三  夕焼けに粒たつ名残の京鹿の子
四  東雲の吐息はらみて夏の海
五  声も無く横たわる防潮堤夏の海
六  夏うみや空々照らすかがみかな
七  砂浜の貝さらと鳴く夏の海
八  手のひらに文様ありし夏の潮
九  夏の海キラキラ融かし空を呑む
十  それやこれよせてはかえす夏の海
十一 潮騒に首振り向けて鹿の子立つ
十二 日が沈みサンダルに砂夏の海

□選句(投票)方法  −  自作以外で「これ」と思った一句を選んで、評を添えて連絡フォームからお送り下さい。選句のみでの参加も歓迎致します。名前は俳号(俳句のペンネーム)でどうぞ。

□選句〆切  −  7月31日

柳生和紙について

前回に引き続き今年も石巻の一箱古本市にて、仙台市柳生(やなぎゅう)で手漉きされている柳生和紙の葉書、便箋、封筒、一筆箋を販売いたします。以下、パンフレットの文章の引用です。

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柳生の和紙づくりは、今からおよそ400年前(慶長年間)に始められました。仙台藩主伊達政宗は、米作り以外の産業もさかんにしようとして、福島県伊達郡茂庭村から4人の紙すき職人を柳生によんで、和紙づくりの指導にあたらせました。そのころ、この4人のほかに48戸の家で和紙づくりをしていました。この土地は、きれいな地下水がゆたかで、高館山のふもとにあるため、かわきやすく、紙すきにはつごうがよかったのです。

後には、近くの高舘村、熊野堂村、吉田村でも紙すきが行われるようになり、作り出される量もふえて、街でも紙を売る店があらわれるようになりました。

柳生和紙が最もさかんに作られたのは、明治の後半から大正にかけての時期で、「柳生行くと太白(白砂糖)を食わせられる」と言って、近くの若者たちは争って手伝いに来たそうです。また、そのころの紙の生産額は、中田全村の米の生産額よりも多かったということです。

しかし、大正11年(1922)に、長町に紙を大量に作る工場ができ、西洋紙などが使われるようになってからは、手数のかかる柳生和紙も、たちうちできなくなりました。そのためしだいに和紙づくりの農家もへり、昭和35年(1960)には10戸だけとなり、おもに障子紙などを作っていました。

今では、和紙づくりの農家は柳生の佐藤さんの家一戸だけとなり、菓子のつつみ紙や松川ダルマの型紙を作り、伝統工芸を守り続けています。
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2016年7月19日火曜日

Book! Book! Sendai 2015 一箱古本市 出品書籍一覧

対談 数学大明神 森毅 安野光雅
木に会う 高田宏
ちょう、はたり 志村ふくみ
技法以前  ー  べてるの家のつくりかた 向谷地生良
フリースタイル  vol. 4   特集「オリーブが教えてくれたもの」
笑学百科 小林信彦
甚五右ヱ門芋のおいしい食べ方
音遊びの会とわたし 光永惟行
わが煩悩の火はもえて  ー  親鸞へいたる道 三国連太郎
コタンの楽園 アイヌ奇譚集 岡荘太郎
「結い」に魅せられて:原始布の世界に人生を走らす 山村精編
自然農という生き方  ー  いのちの道を、たんたんと 川口由一 辻信一
ようこそ、ほのぼの農園へ  ー  いのちが湧き出る自然農の畑 松尾靖子
狐のかんざし 花柳章太郎
自分の頭と身体で考える 養老孟司 甲野善紀
南総里見八犬伝 日本の古典16
三文役者のニッポンひとり旅 殿山泰司
癒える力 竹内敏晴
紙と日本文化 町田誠之
たたずまいの美学  ー  日本人の身体技法 矢田部英正
バックミンスター・フラーの世界  ー  21世紀エコロジー・デザインへの先駆 ジェイ・ボールドウィン
「あまカラ」抄・1 高田宏編
大谷能生のフランス革命 大谷能生 門松宏明
回帰する月々の記  ー  続・縄文杉の木陰にて 山尾三省
食えなんだら食うな  ー  今こそ禅を生活に生かせ 関大徹
安藤みかん 太田耕二郎 田奈部豆本
句集遍路 森白象 田奈部豆本

2016年7月18日月曜日

石巻一箱箱古本市2014 出品書籍一覧

[以下、寄贈本]
猫のパジャマ レイ・ブラッドベリ
成功する人は缶コーヒーを飲まない 姫野友美
未踏峰 笹本稜平
幽霊たち ポール・オースター
とかげ 吉本ばなな
ばななのばなな 吉本ばなな
「普通の女の子」として存在したくないあなたへ 村上龍
遠い朝の本たち 須賀敦子
いつまでもショパン 中山七里
物語が、始まる 川上弘美
抱擁、あるいはライスには塩を 江國香織
教育ってなんだ 斎藤茂男
ぐんぐんわかる数学の本 榊忠男
どんどん好きになる国語の本 坂本光男
加賀百万石 津本陽
ヘタな人生論よりイソップ物語 植西聰
二等兵物語 梁取三義
決断のとき 杉本苑子
ホテルローヤル 桜木紫乃
万葉集 日本の古典 二
竹取物語 日本の古典 三
ようこそ、ほのぼの農園へ 松尾靖子
氷壁 井上 靖
残穢 小野 不由美

[以下、個人所蔵]
木のいのち 木のこころ 天 西岡常一
木のいのち 木のこころ 地 小川三夫
十八歳、海へ 中上健次
日本のこころ 岡潔
地域雑誌 「谷中・根津・千駄木」 其の二十六
しなやかさというたからもの 国分一太郎
ビルマの竪琴 竹山道雄
破獄 吉村昭
漂流記の魅力 吉村昭
くまぐす外伝 平野威馬雄
リハビリの夜 熊谷晋一郎
技法以前 べてるの家のつくりかた 向谷地生良
季刊リトケイ 0−2号
「祝の島」映画パンフレット
山頭火日記(二) 種田山頭火
日本古典文庫 二十 雨月物語・春雨物語・浮世床・春色梅暦
包丁一本がんばったンねん! 橋本憲一
夜の市長 田辺茂一

2016年7月15日金曜日

寄贈本について

ここ仙台でも、蝉の鳴き声が耳に入ってきました。

石巻の一箱古本市まであと一週間、ぼちぼち持っていく本を選ばねば、と思っています。

とりあえず俳句関連の本は持っていこうと決めていますが、一昨年の出店から自分の蔵書以外のものも店頭に並べたいな、と思って、ご縁のある方々に本を一冊交換しませんか、と呼びかけてきました。できれば一言添えていただいて。

その中で、私の農業の師匠(市民農園を借りて畑をやっています)が寄せて下さったメッセージの写しを残していましたので、ご本人の許可をいただいてここに掲載します。

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この本、『ようこそ、ほのぼの農園へ いのちが湧き出る自然農の畑』 松尾靖子著は、2014年5月にでたばかりです。

著者の松尾さんの3回忌にあわせて出版されました。
偲ぶ会を兼ねた出版記念パーティーはチェルノブイリの後に出た名著、『まだ、まにあうのなら』の著者、甘蔗珠恵子さんのお寺で開かれました。お二人は30年来の親友だったんですよ。

私は宮城県南部の丸森町で自然農のお百姓をしていますが、松尾さんは大好きな「自然農の先輩」で「自然農のお姉さん」でした。
この本は甘蔗さんからプレゼントされたものです。
執筆されていることは松尾さんの農園の研修生から聞いていたので、出版されることをずーっと待っていました。
私は自分で1冊買いますのでぜひぜひ、どなたか手に取って読んでください。

福岡弁でのダジャレを交えた文章から、松尾さんの明るくて、おおらかで、常に心を開いている、、それでいて気を遣う繊細な人柄・・・有機農業を一から始めそして自然農へと切り替えていった強さ、自然農と言えども「営農」であること、あり続けることのプライド、厳しさ、それだけでなく、喜びも受け取っていただけたらとてもうれしいです。

福岡の松尾さんの本から届いた種が、石巻で降ろされ、芽をだし、すくすくと天に向かってからだとこころを伸ばしていくとを夢見ています。

2014年7月 丸森かたくり農園 みどり
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2016年7月14日木曜日

兼題について

投句〆切が近づいて参りました。

今回の兼題について、遅ればせながら手持ちの歳時記から引用させていただきます。

○鹿の子(かのこ)
鹿の子は4月中旬から6月中旬へかけて生まれる。生まれた年は角がなく、二年めから生えるのである。〈子鹿。鹿の子。親鹿〉

灌仏の日に生まれあふ鹿の子かな 芭蕉
鹿の子のふんぐりもちてたのもしき 鬼城
生まれゐて木の葉まみれの鹿の子かな ちかし
苑(その)日々に草深うなる鹿の子かな 草城
廻廊を鹿の子が駆くる伽藍かな 誓子

○夏の海
紺碧に輝いて、太陽の光と熱をもっとも吸い込み、暖流の進展が目ざましい。避暑や海水浴など、人にもっとも親しまれる。〈夏海。夏潮(なつじお)。夏の湖(うみ)〉

夏海の澪標(みを)のいろいろ面白や 虚子
夏海へ灯台径(みち)の穂麦かな 蛇笏
掌に掬へば色なき水や夏の海 石鼎
夏海を見下ろして木をゆすぶれる 綾子
夏じほの夕とどろきとなりにけり 万太郎

引用元は「新俳句歳時記 (二)夏の部」 山本健吉編 光文社 昭和31年 となります。この句会用に仙台の古書店で購入しました。箱入で400円、旧字体で書かれています。皆さまはどのような歳時記をお使いでしょうか。